FEMの構造解析の日本語の教科書が見つからない件

タイトルの通りなんですけど、ほとんど見つかりません。
いや、そういう名前の本はたくさんあるけど、実際にコーディングする人間を対象にしているものがほぼ無い状況。これ地味に危機的状況では…なんていうか教育的に…。

まず、たいていの初心者向けの本だと、フックの法則を二次元とか三次元とかに拡張、行列方程式の形にして適当な引っ張り試験か何かをやって、それで終了。
このとき定義しているひずみは工学ひずみだから、最初に定義した座標系によって値が変わっちゃうので大変形なんて一切扱えない。だから、解析対象が、各領域で見ると微小変形だけど、全体的には可視化できるほど大変形してる、なんて状況は無理。このとき微小変形ってだいたいひずみ0.1%くらいを対象としているから、目で見えるような変形問題なんて無理で全然面白くない。


だから本来は座標系に依存せず客観性を満たす形でひずみや応力を定義しなきゃいけないはず。でもそれをまともに書いてる日本語の教科書って、自分が通っている大学の図書館にはほぼ無い。それなりにまともなレベルの大学だと思っていたのですが…。

いや、確かに弾塑性解析とか難しいやつはわりとあるのですが、なんだろう、この一見殺しみたいな状況。


変形に伴いメッシュの座標が変化するときに形状関数の空間微分はどうやって離散化すればいいの?みたいな、こんなどうしようもない僕のような初心者はどうすればいいのか。英語の教科書に手を出さざるを得ないか…。流体の本は結構あるのに、構造だとなんでこんなことになってるのか不思議。
ただ単に、こんな本書いても売れないってことかな…。

唯一図書館にあったこの本も今や絶版だし…

非線形有限要素法の基礎と応用

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